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理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2019年04月

どこであそんでもいいの?

理加せんせい

新しいクラスの中で子ども達が困っていないか、朝いろいろなクラスを見てまわっていた時のことです。年中の女児2人のうち1人が自分のクラスに入っていこうとしていました。
「ねえ、一緒に遊ぼう!」
と、もう1人が声を掛けているのに、返事ができず困った顔です。
どうしたのかな? 「だって…」と、じっと帽子を見ています。あそうか。
「あのね、幼稚園では誰と遊んでもいいんだよ。違う色の帽子のお友達でも一緒に遊んでいいし、どのお部屋の中で遊んでもいいの。」
と、私が言うと、ぱっと顔が明るくなり、
「え、そうなの? じゃあ、いっしょにあそぼう。」と、仲よく遊び始めました。
私達大人は、子ども達の行動を見ると、ついつい「○○しちゃダメ」と言いがちです。
その子が「好きにしていいよ」と言われて戸惑う様子も感じたため、普段の自分の言動を振り返り考えてしまいました。言い方一つで、いくらでも雰囲気を変えることができるのです。
もっと楽しくなるように、子ども達に話してあげなくちゃと思いました。

 同じく、年中の女児。3月まで年長のお姉ちゃんと通園していたため、「可愛い可愛い妹」として優しくしてもらい、時々朝は涙をこぼしながら登園したものでした。
今は…というと、もっと小さい年少児の手を繋いで、靴箱まで連れて行ってくれています。
「わあ、今日もニコニコのお顔。素敵!」
と、誉められ、今は毎日ドヤ顔で担任のところへ。そして、また誉められ…。素敵な連鎖が続いています。不思議ですね。まわりの大人の頑張りより、本人の意識が変わることの方が何倍も効果があるのです。だから、言ってあげてください。
「う~ん、○組になったからかっこいいね。」「一人でなんでもできるんだね。」と。
そして、こっそり手伝ってあげてください。
「今日はここだけ、お手伝いするね。」と。
子ども達は、大人の顔色をちゃんと見ています。この人は、甘いか、厳しいか。
どこまでだったら、やってもらえるか。
クラスにいる時は、自分で何でも頑張るのに、あひる(預かり保育)に移動した途端に、
「先生、やって!」
と、言ってくる子もいるのです。園では、「疲れているのかな、ただの甘えかな。」
と、その時の様子を見ながら子ども達にかかわっています。

「そんなことしてる場合じゃないよ。」
これは、降園時に、年少組を広場に座らせてくれていた年長児のつぶやきです。
一人座らせると、二人立つ。その繰り返しは、まるでモグラたたきのようで、
「もっともだ。もうすぐ、ちゃんと座っていられるようになるからね。本当にありがとう。」と、心の中でつぶやいた私です。
進級児の活躍無くしては、今の幼稚園は語れません。おもちゃを片付けてくれる子、靴箱へ連れて行ってくれる子、靴箱やロッカーの名前と胸に付いている名前を見比べて、場所を教えてくれる子、泣いている子を先生に知らせに来てくれる子…こんなたくさんのミニ先生達がいてくれるお陰で、みんな楽しく過ごすことができています。お家へ帰ったら、たくさん誉めてあげてくださいね。そして、これからの活躍を楽しみにしています。