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理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2016年12月

すごいね、みんな!~ひとりひとりの可能性~

理加せんせい

お遊戯会で、素晴らしいおじいさんに出会いました。
昔話に出てくるおじいさんです。最高だったのは、気持ちの表し方でした。
そおっと赤ちゃんをゆすりながら、いとおしそうに顔をのぞき込む様子などは、お母さん方が普段しているのと、まさに同じ仕草でした。
 また、月に帰ろうとする姫を「待ってくれ!」と引き留めようと手を伸ばす様子は、迫力満点。客席からどよめきが起きていたので、みなさんにもその気持ちは通じたことでしょう。
セリフに心を込め、小さな身体いっぱいに、顔から指の先まで使って、気持ちを豊かに表現していました。
驚きました。
こんなふうにせつなく情熱的に、「行かないで!」と懇願されたら、私なら月へ帰るのをやめてしまったかもしれません。(笑)
「ぼくは、みんなと同じように(合わせて)踊るのは、そんなに得意じゃないんだけど…、  自分で好きに考えていいの?…じゃあ、ぼくおじいさんやる!!」
と、担任に話したその子は、その子にしかできない素晴らしい表現力で、自分の個性を発揮してくれました。身体から放たれるエネルギーは、月の光と同じくらい輝いて見えたことでしょう。その秘めた力には、計り知れない未来が待っています。
また、こんな子もいました。
年少組の時には、リハーサルで兄が目の前で見ているというだけで、固まって踊れなくなってしまうほどの恥ずかしがりだった子が、今回年長組になって、堂々とたくさんのお客さんの前で表情豊かに踊ることができました。かっこよかったよ!
きっと、年少の妹もお兄ちゃんのことを素敵だと思ってくれたことでしょう。
 さて、大切なのはここからです。これらの子を、「踊りが苦手な子」と決めつけていたら、こんなふうには踊れなかったことでしょう。園だけではなく、周囲の方々が、その子のよいところ、できたところを認め、長い目で見て励ましてくださったからこその成長だと思います。

 先日、谷塚小の2年生が園に「まちたんけん」にやって来ました。卒園生はいなかったため、初めて見る遊具にみんなとても興味を持ち、質問がありました。
 そこで、残った少しの時間に、実際に遊具に乗って園庭をひとまわりすることにしました。後日、丁寧な可愛いお礼の手紙を一人一人からいただきました。
 その中で、遊具の絵を詳しくかいている子がいました。その子は、説明の時は途中で話しかけたりして、話を聞くのが苦手そうでした。でも、一番正確に遊具をかいていたのです。短時間だったのに、よくここまでかけたものだと感心してしまいました。

子ども達は、持っている力が様々な分野に広がり発達し、これから大きく飛躍していきます。
どの子がどんな力を持っているのか、どんなところが成長著しかったかは、大人になってみなければ分かりませんね。
「この子はこんな子」と決めつけず、できたこと、興味を持ったことを認め伸ばしてあげましょう。
「すごいね!」「がんばったね!」「かっこいい!」「すてき!」「そんなこと、できたんだ。」
こんな、短い言葉でいいのです。
子ども達が「すくすく」「のびのび」育つよう、これからも応援していきましょう。