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理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2017年06月

子どもの世界

理加せんせい

「先生、世界中を見てるの?」
と、年中児が言いました。職員室にあるモニターのことです。
9分割された画像には、門付近やホール前や広場など、園内のいろいろな場所を一度に見ることができるように設定してあります。そこまで深く考えたかどうかは分かりませんが、なるほど、確かに園内は「子どもの世界」です。
 家庭で遊んでいた子ども達が、幼稚園の大勢の子ども達の中で遊び始めて、いきなり世界が広がりました。伸び伸びと遊んでいる子もいれば、戸惑いながら少しずつ自分の居場所を広げている子もいて、本当にそれぞれだなあと思います。
 園では、なかなか「あと一歩」が踏み出せない子も楽しく過ごせるように一緒に考えながら働きかけをしてきましたが、これまでも、ご家庭のご協力をたくさんいただきました。
助けていただいた皆様、ご理解に感謝申し上げます。

 子ども達のつくる物、していることは、大人の規準でははかりしれないものがあります。
 「(私、鉄棒で)たこやきできる!」
と、ニコニコ顔の年少児が見せてくれた技は、「ブタの丸焼き」でした(笑)
砂場でごちそうになったのは、「オムライス」。でも、フライパンに乗せた砂は、どうみても平らなご飯にしか見えませんでした。
言わなくてよかったと、胸をなで下ろしたり、つい言ってしまって失敗したり…。
子ども達の豊かな感覚、遊び心を大切にしながら、子ども達を傷つけないでコミュニケーションを取る方法があったらいいなと思います。

 先日、イタリアの先生が、テレビ番組で、
「私は『じょうずとかきれい』という言葉はあまりつかわずに、どのようにつくったのかを、一緒に振り返ってみるようにしています。」
とおっしゃっていました。
「ここは、どうして色を塗らなかったの? 雪が降っているから、白いままなんだね。」
「この穴は面白いね。○○に見えたんだね」
と言う具合です。園長も、子ども達が廃品をつなぎ合わせてつくった作品を見せに来ると、
「(どういうふうにつくったか)お話して」
とよく言いいます。そんな時、子ども達は嬉しそうににこにこしながら
「ここは、爆弾の玉が出てくるところ。ここは、テープを貼るのが難しかった。」
と指を指しながら楽しそうに説明してくれます。
夕方の忙しい時間にどのくらいそんなかかわりができるかはともかく、そういう気持ちは大切にしていきたいですね。降園時に歩きながら親子で会話するのも一案です。
 どの学年も、廃品で遊ぶことが解禁になりました。
梅雨の時期は保育室で遊ぶことも多くなり、つくった物を家庭へ持ち帰るようになります。
子ども達に「お話して」と、聞いてみてくださいね。いろいろなほめ方を苦労して考えるよりも、簡単です。そして、子ども達も楽しいひとときを過ごすことができるので一石二鳥です。
たくさんの友達も一人と仲よくなることから始まります。遊びも、一つずつ様々な経験を積み重ねることによって広がりや深まりが出てくるのです。焦らず、子ども達の成長を見守っていきましょう。