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理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2018年06月

今、伸ばしたい力は?

理加せんせい

園生活の普段の様子を見ていると、子ども達の気持ちが伝わってきます。
 子ども達は、大人の顔色をよーく見ています。
どの先生が、どの人がわがままを通してくれるのか…
園長先生に自分の靴を、無言で「ん!」と差し出した様子を見ていた担任から、
「自分で履けるでしょ」
と言われ、しまったという顔で渋々履く様子。

朝、お母さんにしがみついて離れない子が、靴箱で担任に一言声を掛けられただけで、
「あーあ、見られちゃった」
と言う表情で、すっと気持ちを切り替え、何事もなかったかのように靴を履き替え、保育室へ向かう様子。

 誰が言うことを聞いてくれそうか、どのようにしたら我を通せるか、よく見ています。
子ども達にとっては、頑張らなくて済めば楽ですが、成長にはつながりませんね。
「少し頑張る、少しだけ我慢する、チャレンジする!」
そんなことも経験しながら、よりよい成長をめざしたいものです。就学時に慌てることのないよう、今から少しずつ自立に向けて働き掛けていきましょう。

 保護者が入学前に意識して行っていたことと、1年を振り返った時に育てておきたかったことを調査したものがあります。(ベネッセ教育総合研究所で2017年に実施した「小学校入学前の生活に関する振り返り調査」)
入学前に意識してやったことは、あいさつや決まった時間に寝るなどの生活習慣に関すること、文字や数字に関わることが多かったそうです。
それに対して、一年間を振り返って気付いた、幼稚園時代にしておいた方がよかったことは、何だと思いますか?
 それは、
「自分でやろうとしていることに対して、(大人が)手を出さずに最後までやらせるようにする」
「子どもの質問にすぐ答えず、子どもが自分で考えるように言う」
といった、思考力や主体性を育てるかかわりだったそうです。
保護者は、小学校の1年間を経験することで、その重要性に気付いたと考えられます。
「がまんする力」(粘り強さ)のような、目に見えない、成長も分かりづらい力(非認知能力)について、「幼稚園でやっておけばよかった…」という結果になったということです。
なるほど、と思いました。保護者の皆さん、まだ間に合いますね!
 園でも、子ども達と、なぜ今そうするのかを伝えながら生活するようにしています。
「一緒に楽しみながら、自分で選んだり、考える機会をつくる。」
「頑張る気持ちを大切にし、時には厳しさも。」
「頑張ったことに対して誉めて伸ばす。」
「しかる時は、どうしてそうするのか伝える。」
このように、緩急を付けながら生活し、よりよい就学に向けて子ども達にかかわっていきましょう。