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理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2021年04月

どうしたら うまくこげるの?

理加せんせい

雨がたくさん降った翌日、奇跡的に水たまりも乾き、朝から遊ぶことができました。
雨と一緒に大粒の涙をこぼしていた新入園児達も、今日は、うって変わってニコニコ笑顔です!
「ぼく、おにごっこやりたいんだよね。」
滑り台の上で、年中児がぽつりと言いました。上から見渡すと、そのクラスの先生が鬼ごっこをしている様子が見えました。
「あ、先生が鬼ごっこしてるよ。一緒に入れてもらう?」
と促すと、「えー…」と言ったきり黙り込んみ、その場からいなくなってしまいました。一年間年少組でかかわってきた先生ではないことが、大きな抵抗感を生み出しているようでした。
「今度は、一緒に鬼ごっこできるといいね…。少しずつでいいんだよ。先生達はゆっくり待ってるからね。」と言ってあげたい気持ちです。

でも、年長児は、少し様子が違いました。
「私、長いお休み(春休み)の間、ずーっとブランコの練習したんだけど、どうしても高くこげないんだよね。足も、(前後に伸ばして振って見せながら)こうやってうんと伸ばしてるのに…。先生、どうすれば高くできるの?」
と質問されたのです。ああ、素敵な会話、これこそ年長児! 
隣で聞いていた女児は、「私は4歳になったらできたよ。」
と、誇らしげでしたが、「どうしたらうまくこげるか?」の答えは返ってきませんでした。
言葉で伝えることは、年長児であってもなかなか難しいものですね。
 また、理由もなく年中児にたたかれてしまった年長の男の子集団は、私が仲介はしましたがその子が謝れた時に、そろってみんなで拍手してくれました。年中児もちょっぴり嬉しそう。私はびっくりです!
3月までみんなも年中児だったのに、年長になった途端に拍手だなんて、素敵すぎます!
こうして子ども達同士で育っていくのですね。
言葉の育ちも一人一人違い、大人が補ってようやくつながっていく会話もありますが、その時の気持ちを共感することはできます。
答えが出なくたっていいのです。正しい答えだけを求めているわけでもありません。
そういう会話を繰り返し、自分なりに考えながら解決していく力が育っていくのです。
でも、「どうして」「なぜ」を繰り返す時期は、朝でも夜でも、忙しい時でも構わずに「なぜ?」「どうして?」と聞かれ続けると、大人は本当に疲れてしまい、「あー、ほっといて!」と言いたくなりますね。
 そんな時、魔法の言葉がありますよ!
「なぜ?」と聞かれたら「なぜだろうね?」
「どうして?」と聞かれたら、「どうしてだと思う?」
と、返してあげればいいのです。お家の人も、共に考えてくれていることが大切です。
「後にして」「わからない」と言うより、ずっと子どもに響くことでしょう。
今は、周りの人と会話することが難しい時です。困りごとも、なかなか解決する糸口が見つからないこともあるでしょう。そんな時は、先生に声を掛けてみてくださいね。
案外、そんな魔法の解決策が出てくるかもしれません。
一人で抱え込まずに、先生達と一緒に考えていきましょう。