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理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2017年11月

メロメロパンチ

理加せんせい

 朝のテレビ番組で、
「『ひとつちょうだい』と言われたら、自分はどこまであげられるか」を取り上げていました。ポッキーならあげられる人がほとんどだけれど、雪見だいふくは2個しか入ってないから、あげられない人が多い…という内容でした。
皆さんは、どの程度まであげられますか?
「みんなにあげちゃって、これだけになっちゃった。」
と、てのひらを広げて見せてくれたのは、赤い菊の花。
なんと、花びらが半分以上ありません!
そして、次々とバスから降りてきた子ども達の手には、数枚ずつの赤い花びらがありました。
「先生、もらった!」「ほら、きれいでしょ。」
と、みんなうれしそう。究極の「あげる」ですよね。
 先ほどのテレビを観てからの出来事だったので、そんなかわいい年長児にメロメロパンチ❤やられてしまいました。
こんな風景が、幼稚園の中にはたくさんあります。

早退するため職員室で待機していた年中児。
急いで保育室からやってきてハアハア息を切らせて話す担任に向かって、
「気を付けてね。」「だいじょうぶ?」
と、声を掛けていました。
「○ちゃんに言われちゃったね!」
と、明るい笑いが起きました。それは、いつも自分が先生に言われている言葉なのだそうで、その子の成長をみんなで喜ぶ、なんとも嬉しい光景でした。

「○ちゃんね、ブロッコリーみたいなさくさくするやつ食べたよ。」
と、年少児。年少児なら、まだまだ自分のことが優先されるものと思っていたのに、自分の「全部食べたよ!」より先に、友達の頑張ったことを先生に報告してくれているのです。
毎日の生活の中で培われていく優しい気持ち。
嫌いなもの、食べたことのないものを頑張って食べようとしている友達をいつも応援してくれていたのでしょうね。
 その日の献立をみると、食べたのはインゲン豆かなと思います。
「さくさくするやつ」を私は食べられなかったんです。子どもの頃…。こんな素敵な言い方があるんですね。音のする野菜はみんな嫌いでしたが、こんなふうに言われると、どんな音かなと食べてみる気にもなるのではないでしょうか。

ご家庭でも、そんな言葉や行動に成長を感じる瞬間を見つけてみませんか。きっと、ほっこりさせられることがあることでしょう。でも、それを見つけるにはコツがあります。それは、子どものペースで、見たり聞いたり動いたりすることです。
 と、この文章を書いた翌日、ドキンちゃんの声優さんのニュースが飛び込んできました。
何という偶然…。
今まで本当にありがとうの感謝の気持ちと共にご冥福をお祈りします。