はじめまして
いつもありがとう!

理加せんせいの子育てコラム

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2018年11月

「待ち合わせね!」 ~成長にあった言葉かけを~

理加せんせい

降園時にこんなことがありました。年中児が、困った顔で私の顔を見ています。
「どうしたの?」
「○君が、えいって押して、行っちゃった…。」
もうバス乗車の時間が迫っていたので、
「そう、何で押しちゃったんだろうね。大丈夫? 後で先生が聞いてみるね。」
と、言って促しました。すると、少し考えて、
「でもね、いっぱいはおこらないでね。だって、ぼくの友達だから。」
と、言うのです。なんて可愛いこと。
「そうだね、わかった。じゃあ、明日も仲よく遊ぼうね。」
というと、にこっと笑って頷きました。こんな言葉が出てくる素敵な仲間になったのですね。
たった4歳、されど4歳。あ、もう5歳になったかな。その4,5年間分の経験が、嫌だったことをきちんと伝えながらも、同時に相手を思いやる言葉も添えたこの会話になったのですね。

いつも私にねぎらいの言葉を掛けてくれる年長児もいるのですが、ある男の子が、降園バス乗車前に、私の手の甲をさすり、浮き出た血管をたどりながら、
「先生、骨が出てるよ。たくさんご飯食べてね。」
と言うのです。思わず「あ、ありがと…」と答えましたが、可愛いやらおかしいやら。
 この子は、入園時には泣いて登園してきていた園児でした。
卒園写真撮影の時に、はだしっこを履いてきてしまった隣のクラスの子に、「ぼくのいいよ!」と上履きを貸してくれました。次のクラスも待っていたので取りに行く時間が無いところ本当に助かりました。経験を積み、周りの様子にもよく気がつく優しい子に成長したのですね。

 また、先生達の使う言葉にも、工夫が見られます。
「待ち合わせね!」
どんな楽しいことが待っているのかな、となんだかわくわくする言葉ですね。
「後でね」
と、言われるのとは受ける印象が違います。大人は忙しい中で子ども達と会話するため、受ける印象まで考えることはなかなかできないものですが、この言葉には気持ちを和らげ少しだけ距離が近づく効果がある気がするのです。
ご家庭でも、こちらの状況にはお構いなしに、「ママちょっと来て!」とか、「あれやって」と言われると、それだけでストレスに感じることもありますね。
誰でもストレスは少しでも減らしたいものです。そんな時、使ってみてください。
「何時に待ち合わせ?」「どこで待ち合わせ?」(家の中の適当な場所でOK)
その後に、「これ終わったら行くからね。」「どこまで、自分でできる?」
と、自分でしようとする意識や、こちらの状況も少し感じ取れるように伝えてみてください。

このように、子ども達は、大人や周りの人とのコミュニケーションを通して、成長(変化)し続けています。私達大人も同様に、言葉を工夫して(変えて)いく必要がありますね。
いつまでも、入園時と同じ言葉を掛けていませんか。できることも増え、伝える力も成長しているのに…。今子ども達は、お遊戯会に向けて話し合う経験を重ねているところです。
どんな成長が見られるか、楽しみですね。