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2024年10月

おざわ幼稚園副園長の小澤理加です。
2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。

2024年10月

できるようになったよ!

 「先生、鉄棒見て!」「先生、ホールに鉄棒出して!」
一番に声を掛けてくれたのは、鉄棒がちょっぴり怖かった女の子です。苦手意識の強かった鉄棒を、自分からやりたいと思えるようになったのには、理由があります。
今年度、年長組は体操教室の原先生・江波戸先生に体操の基本を教えていただいているのです。
6月は鉄棒(前回り・逆上がり)、7月はマット運動、9月は組体操の1人技(ブリッジ・しゃちほこなど)、月に2,3回、降園時の20分程度、学年全体やクラスごとにご指導いただいています。短時間のため、それぞれの動きの基本を教えていただくのですが、子ども達の学ぼうとする意識は高く、目がキラキラ輝いて楽しそうです。
 そして、吸収したことを早速試し、様々な成長が見られるようになりました。
組体操の一人技「ブリッジ」や「しゃちほこ」も、きれいな弧を描いて反ることができるようになった子が増えました。
 また、自由遊びの時にも進んで鉄棒をしようとする園児が多くなったのも、成果の一つです。
ホールに鉄棒を出すと、たくさんの園児が並びます。
様子を見ていた年中・年少児も混じっています。何でも、お兄さんお姉さんの真似をしたい年中年少組です。鉄棒に両手でぶらさがってぶらぶら「ブランコ」をしたり、前回りをしたりしています。中には頭と体を上手に使ったオリジナルの「新技」を見せてくれる年少児もいました。驚きです!
本当に「見て学ぶ」ことも大切なのですね。今まで、他学年や他クラスのお遊戯や運動活動をたくさん見て、切磋琢磨してきた子ども達です。明日の運動会では、その成果をご披露できることが、とても楽しみです。
運動が得意な子も、苦手な子も、それぞれの成長を感じていただければ幸いです。
 
 今年は猛暑日が続き、9月中旬になっても暑さ指数(*)が、軒並み30℃を越え厳重警戒(気温は当然それよりさらに高い)、園児に伝えている「お日様5つ」の日が続き、園庭で活動できる日がほとんどありませんでした。
毎日自由遊びの前に職員室の先生達が暑さ指数を測定していますが、曇るたびに少しでも外で遊べないかと願いを込めて、測り直しています。多い日は5回も!!
「お友達の皆さん、今日もお日様5つになってしまいました。ホールや広場やお部屋で遊びましょう。」
この放送が流れる日が続いて、子ども達も、お日様5つをよく理解できるようになりました。 そのような時でも、ホールで、たくさん遊んだり運動会の練習をしたりし、伸び伸びと遊べる環境づくりに努めました。
   ご家庭でも、この夏はとてもご苦労なさったことと思います。
「公園行きたい!!」「外で遊びたい!!!」という子ども達の熱望をどう収めるか…。
そういう時、私はもっぱらお風呂場で遊ぶようにしていました。
「砂」がダメなら「水」ですもの。
 これからは、心地よい気候になってくることを信じ、夏にできなかった園庭での遊びを楽しみたいと思います。
                                                        副園長 小澤 理加
  *「WBGT(暑さ指数)」…単位は気温と同じ(℃)で示されますが、その値は気温とは               異なります。
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