2人の子どもを育てた自分の経験をもとに、毎月子育てコラムを掲載します。
2024年6月
会話から広がる関わり
大型連休も終わり、園生活のリズムもようやく整い始めたところです。家へ帰ってから、
「幼稚園どうだった?」と聞いても、お友達と遊んだことは伝わるけれど、誰と遊んだのか、どのような様子だったのか、まだうまく伝わらないこともありますね。それでも、園の出来事をお家の方に伝えたいと思った、そしてそれを伝えようとしたことが大切です。
ただし、聞き方により子どもの返事が異なることがあるため、注意が必要です。
母「幼稚園楽しかった?」→子「楽しかった!」 母「幼稚園で困ったことあった?」→子「困ったことあった。」 |
このようにオウム返しになりやすく、気分も左右されがちです。イエス・ノーだけで答えられるような聞き方は、気をつけましょう。
ただ、オウム返しは、大人が使うと会話しやすくなることがあります。
「面白そう」「それは楽しかったね!」「ふ~ん、そんなことがあったんだ。」
のような相づちに加え、子どもの言ったことを繰り返して答えてあげてみてください。
子「○○くんと遊んだよ。」→母「へえ、○くんと遊んだの。どこで?」 →子「砂場で、山つくった。」→母「山をつくったの?」→子「これくらい大きいよ。」 →母「そんな大きいお山つくったんだ。すごいね~。」→子「明日もつくる!」 |
なんだかよくわからないこともあるかもしれませんが、会話自体を楽しんでください。
このように、お家の方も会話の楽しさを共有してくださると、また話したくなりますね。
今後は徐々に友達の名前を覚え、部分的にでも伝わるようになるでしょう。
けれども、会話の中で困っている様子を感じた時は、ぜひ担任にご相談ください。
思い当たることがあれば、様子をお伝えすることができるかもしれません。子ども達の言葉から、何かしらの糸口が見つかるかもしれません。一緒に解決していきましょう。
保護者の皆様には、今週まで「クラスであそぼう」にご参加いただき、誠にありがとうございました。短時間ではありましたがクラスの雰囲気を少し感じることができたのではないでしょうか。よく名前が出てくる子はこの子だったのかとわかったことが、今後の会話の糸口にもなりそうですね。
今回参加が難しかった方も、6月の「家族であそぼう!」で、またチャンスがありますのでどうぞお楽しみに。
その「家族であそぼう!」では、親子一緒に活動します。その際に関心を示した友達に近づいていったり、お互いに笑顔を交わしたりと様々な関わりが見られることでしょう。
そして、この日をきっかけとして仲良く遊べるようになるかもしれません。自分一人では声を掛ける勇気がわかなくても、お家の方と一緒ならチャレンジできるかもしれませんね。
「なかよくしてね」と、お家の方も一緒に言ってあげてください。
そして、困った様子の時にも、解説してあげてください。
「いじわるしてるんじゃなくて、一緒に遊ぼうって思ってるみたいよ。」
「戦いごっこが好きな子なんだね。したくない時は、『また今度』って言ってごらん。」と。